ワーママ海外ひとり旅|12年ぶりの海外旅行で感じたこと@フィンランドとエストニア①
12年ぶりに海外にひとりで行ってきた!
せっかくだから感じたことをいろいろ書いてみようと思う。誰得?だけど。
しっかり旅行記っぽくまとめられたらよいのだけど、そうすうと挫折しそうだから、とりあえず徒然なるままに書いてみる。
ひとり旅を決めるまで
子供2人出産からのコロナ禍のおかげで、気が付けばパスポートの有効期限は切れ、前回の海外旅行は12年前だと?!
子どもたちも常に目を離せない年齢じゃなくなったし、海外行きたいとうずうずしていた私…
家族やら友だちやらに半分冗談で、ひとりでフィンランドに行きたい!という話を数年前からちょこちょこして、徐々に刷り込んだ結果…「私今年の夏にひとりでフィンランドに行ってきてもいい?」とで聞いたら、まさかのあっさり「いいんじゃない」との返事!!
募集型企画旅行ならキャンセル料かかるの1ヶ月前からだし、旅行は早く予約した方が安いしね、ということで、一旦予約してみたのが1月末。
はー、まさかホントに行けちゃうとは。言ってみるもんだし、行動してみるもんだ。
ずーっと心に秘めてて急に実行に移そうとすると周りがびっくりして反対されることってあるから、私はやってみたいな~と思うことは、ちょいちょい口に出していく派。
すると意外とすんなり受け入れられたり、耳寄りな情報が集まってきたりするんよね。
私のこれまでの海外旅行遍歴
世界一周しました!とか、ワーホリ行ってました!とか派手な経歴は持ち合わせていない私。
けど海外への憧れは子どものころからあって、けど両親はパスポート持ったこともない&海外旅行に興味なしなタイプなもんで、初海外は19歳!
未成年だけど、大学生、お金さえ貯めたら自分で行ける!と思い、バイト代とお年玉貯金はたいて行ったのはイタリア!
初海外でろくに英語話せないくせに、英語通じにくい&治安の悪いイタリア選ぶとか、今思うと無謀!!
若い時の勢いってすごい。当時、冷静と情熱のあいだという小説にハマってて、どうしてもイタリアに行きたかったんだよねぇ…。
<私のこれまでの海外旅行遍歴>
- イタリア|現地滞在5日間くらい?|19歳|2003年3月か4月(春休み)|彼氏と2人旅
- イギリス|約1ヶ月|21歳|2004年8月末~9月末(夏休み)|ひとり旅(語学学校に通った)
- グアム|5日間くらい?|22歳|2006年1月か2月|女友だち3人で卒業旅行
- 中国(上海)|2日間|22歳|2006年2月か3月|会社の入社者研修
- インドネシア(バリ)|3泊5日|25歳|2008年12月中旬|会社の同期と2人旅
- オーストラリア(ケアンズ)|4泊6日|28歳|2012年4月末~5月(GW)|会社の同期と2人旅
- マルタ+フランス(パリ)|8泊+4泊=計15日間|29歳|2013年5月中旬|ひとり旅(マルタでは語学学校に通った)
- 南米(ペルー、ブラジルなど)|9日間?|30歳|2013年11月か12月|新婚旅行
- フィンランド+エストニア|4泊6日|41歳|2025年7月|ひとり旅
ネタにできるほどたくさん行っているわけではないが、ひとり旅経験者って周りだと意外と少ないかもと最近気が付いた。
最初は私も怖くてひとり旅を避けてたけど、なかなか予定合う人がいない…となってえいや!と勇気を出して行ってみたパリが、まー楽しくて。
もっと早く行っておけばよかったー!と思ったよ。
旅行好きだからと新卒で旅行会社に入ってしまったタイプの人間なのでね…しばらく海外行かないとうずうずしてしまう。
なぜ今ひとり旅?!子どもと夫を置いて、ひとり旅に出ることへの謎の罪悪感
「子どもできたら、子が自立するまではひとり旅なんてできないんだろうな」…と諦めてたけど、40歳過ぎてから、寝込むほどじゃないし、大層な病名がつくほどではないが、なんかいろいろ調子悪いってことが増えてね…100%元気!みたいなことがなかなかないという。。
それまで大きな病気や入院はしたことなく、体力はたいしてないけど、病気がちでもなかったから、けっこうショックで…「あー、いつまで元気な私じゃないんだな」と思ったの。
そして、うちの子より年上の子を育てている友だちの話を聞いていると、中学生になるとガラッと生活が変わる(=弁当が必要、部活と塾で忙しくなって生活時間が夜型になど)らしい。
さらに塾に通い出すと毎月数万円、年間数十万円が飛んでいくと!(恐怖)
その先の高校受験大学受験大学費用を考えたり、親の介護まで絡んでくるパターンもある、なんて聞いてたらね。
あれ?もしかして今が1番のチャンスかも?!と思って。
今なら下の子(小2)は学童に行ってるし、上の子も5年生でだいぶ落ち着いてきた。
まだ塾にも行ってないし、中学受験の予定もなし。習い事もしたがらないから、たいしてしてない。
上の子が中学に入学したら、先々を考えると自分のためにお金と時間を使うことに躊躇するようになるんじゃないかな…と思ってね。
勢いで予約したものの、なぜか出てくる罪悪感。
- 母親なのに子どもを置いて1週間近く家を空けるなんて…
- テロとか事故に巻き込まれたらどうする?
- 自分だけいい思いをしていいのか?
- 自分のために数十万円も娯楽のために使っていいの?
こんなかんじの心配と罪悪感がぐるぐる…けど冷静に考えてみた結果、
- 家族がいいと言ってるのだからよくね?
- フィンランドは治安良いし、事故に遭うかなんて日本にいても同じ
- 妊娠出産育児に追われて30代の10年間はあっという間に過ぎ去った→12年ぶりなんだしたまには自分のためだけにお金と時間を使ってもよいのでは?
- 毎年ヨーロッパに1-2週間旅行とかはうちの家計だとやり過ぎ感あるけど、今回は12年ぶり。旅行資金を毎月積み立てていたとしたら、月3000円でも12年で43万円、4000円なら57万円強。月3000-4000円と思えばありじゃない?って思った。産後数年やコロナ禍はぜんぜん自分にお金使えてなかったし。
という大義名分を作り出し、自分の中の「母親になったら子どもを最優先すべし」という思い込みに折り合いをつけた。
特に1.については、子どもと夫の成長がゆえではあるけど、そこまで持っていくには、私の努力と苦労もかなりあったわけで…
結婚当初の夫は「料理したことないからできない」とまったく料理をしない。自分の洗濯はするようにお願いしたが、ぎゅうぎゅうに部屋干しして家中が雑巾臭になったことも‥‥。
「男(夫)は外で稼いでいて偉い!家では何もしない。家事はすべて女(妻)がすべし」的なザ・昭和な過程で育った私は、最初は家事はすべて私がすべきことと思い込んでいたんだけど、
- 両実家とも遠方で気軽に頼れない
- 第1子が生後4か月の時に縁もゆかりもない大阪に転勤→知り合いゼロで話し相手すらいない
- 子どもは日中はよく動く&夜泣きしまくりで育児はハードモード
という過酷な環境で子育てしてたら、私しか家事育児できない状況ってかなりリスク高いのでは?と思ったんだよね。
もし私が病気やケガで入院したり思うように動けない状況になったら子どもどうなる?
大人(夫)だけなら毎食コンビニ頼みで、汚部屋生活でもいいけど、乳幼児にその生活はさせたくない!と思って。
どんな手厚い保険に入るより、親が二人とも家事育児を回せるようにするのが何よりのリスクヘッジでは?と思い至った。
結果10年以上かかったけど、なんとか1週間程度なら私がいなくてもなんとかなるようになった…(長かった。。)
数か月~数年単位だと汚部屋になったり栄養状態や身だしなみやばいことになりそうではあるけどね。。
子どもたちが乳幼児の頃は、子どもたちのお世話のために私は風邪すら引いてはならん!寝込めない!と常に気を張って生きてたから、ここまで来れてよかった…
久しぶりに自分のために時間とお金をたっぷり使ったら、過去のボロボロの自分と産後の恨みが少し浄化された気がしたよ。
なんとなく札幌を思わせるヘルシンキ
涼しい!てか、むしろ寒い!静か!車窓の何にもない景色…予想してはいたけど、なんか故郷の北海道と共通点を感じる。
特に空港からヘルシンキ中央駅までの電車からの車窓。
植生がなんか似てるのもあり、新千歳空港から札幌までの景色を思い出した。
妙に広いフェリーターミナルとかなんとなく土地余ってる感が北海道を思い出させたよ。
エスプラナーディ公園は大通公園っぽかったし。
日本の都会って人が多過ぎるんだよね…と思った話
ちなみに調べてみたら
- ヘルシンキ市|人口 約68.5万人
- 札幌市|人口 約196万人
首都なのに札幌の半分以下の人数!
だから、ゆったりできたのか~。
トラムを何回も利用したけど、座れなかったこと一度もないどころか、常に何席も空いてたもんなぁ。
カフェで混み合ってて入れないとかもなかったし。快適!
なんかね、イライラせかせかしてる人がいなかった!
梅田とか人多いとこ行くと、人多過ぎて疲れる、暑い、休憩したくてもカフェ満席で入れない…とかあるあるだけど、すべてが真逆!快適過ぎた!
日本の都会って人が多過ぎるんだよね…って痛感したわ。
治安がよくて、安心して楽しめた
治安がいいとは聞いていたけど、たしかによかった。
もはや場所によっては日本の方が治安悪いのでは?と思ったくらい。
そのせいか性善説をもとに決まりが作られている感じがした。
例① 電車にも地下鉄にもトラムにも改札がない!
たまに検札があって無賃乗車だと罰金100€ということなんだけど、私は5日間滞在して一度も検札されなかった…
これ他の国だと無賃乗車続出したり、検察時に逆ギレとか頻発しそうだよねぇと思った。
けど改札ないのは楽ちんだったよ~
海外だとすられないように財布の出し入れとか警戒しがちだけど、財布やチケット出さずにそのまま乗れちゃう気軽さ!快適!
例② マリメッコ本社の社員食堂Maritori
ランチはスープだけorメイン付きか選べて、もちろん料金も違うのだけど、メインの料理を受け取るところでは食券とかレシートとか見せずに各自取るスタイル。
安いスープランチで料金を支払っておいて、メインを取るという人は少ないかもだけど、勘違いして取っちゃう人もいそうよね、と私は思っちゃったけど、おおらかな国なのかなぁと感じた。
まぁたまにやばそうな人は見かけたけど…急に話しかけてくる小汚いおじさん(物乞い?)、ごみ箱漁ってる人、がーーーっ!ぺっ!をトラム乗り場で何回も繰り返す初老の男性とか。
まぁでもこれくらいは日本でも見かけるよなぁと。
ひとり、ゾンビみたいに真っ白な顔色で目がいっちゃってるかんじで奇声発してた人にはちょっとびびったけども。
海外渡航安全情報とかガイドブックとかだとスリや置き引きに注意!と注意喚起してたけど、わざわざ襲ってくる人はいない印象だった。
さすがにズボンの後ろポケットに財布やスマホを入れておくとか、バッグを席において食事を取りに行くとか、無防備なことをしたらやられるのかもだけど。
ただビビりだから、治安悪めとネットで見かけたSörnäinen(ソルナイネン)エリアには近づかなかった。
ヴィンテージショップとか、流行の新しめのお店とかけっこうあるらしんだけどねぇ。酔っ払いやドラッカーも多いらしく。
ホテルのフロントスタッフにも聞いてみたけど、あそこあ酔っ払いとか多いからあまりお勧めしないと言われたからやめといた。
人がよい!親切&フレンドリー
ホテルや空港のスタッフなど、それが仕事だから当たり前と思う人もいるかもだけど、それでも感じがよい親切な人が多かったー!
私が身長150cmとフィンランドだと小学生サイズだから、心配されがちなのかもだけど…(苦笑)
特にホテルのチェックイン担当してくれたスタッフは、流暢とは言えない英語でいろいろと質問する私に嫌な顔ひとつせず丁寧に答えてくれた。
タリンに行く日は朝早く出るから朝食の時間に間に合わないと言えば、テイクアウトバッグを手配できるよと言ってくれたり、フェリーターミナル行きのトラムはどっちの乗り場からか聞いたら、見た方が早いしわかりやすいからと、わざわざホテルの出入口まで行って指さして教えてくれたり…。
他の人も基本笑顔でフレンドリーに対応してくれた。
そういえば、旅行前に、チェックイン前に荷物預かってくれると聞いたけど、鍵付きの部屋に入れるのかとか、サウナは水着着用必須なのかとか、旅行代理店通して聞くと時間かかりそうなことは、ホテルに直接メールして問い合わせたけど、レスポンス早いし、丁寧だった!
そしてみんな英語が上手!
ホテルの人はともかくパン屋さんやスーパー、郵便局など、地元の人も多く来るだろう場所でも店員さんが躊躇なく英語を使ってくれる!
国立図書館で入館時に説明受けた時、フィンランド語にポカーンとしてたら、「あ!あなたは英語よね!」みたいな感じで、瞬時に英語に切り替えて話してくれてすごいなーって思った。
そしてフィンランドの人の英語は比較的聞き取りやすかった気がする。ノンネイティブだからかなぁ?
ひとりだけホントに英語話してる?!って思うくらいクセのあるアクセントの人もいたけど。
あとは、こちらから話しかけたり、困ってると親切に助けてくれるけど、わーっとまくしたてたり、むこうからグイグイ来ることはないっているのも日本人と相性良いのかも。
静かで穏やかだけど、にっこり笑顔が印象的なあたたかい人柄の人が多い国だなぁと感じた。
衛生面は日本と同等クラスで快適!
街並みは美しいけど足元はゴミと犬の糞だらけで有名なパリ、チップ必要なのに汚い・便座なし・鍵壊れてるで散々だったイタリア…日本ほど清潔でキレイな国ってなかなかないよねと個人的には思う。
フィンランドは、思ってたほど「どこもかしこもピカピカ」というわけではなかったけど、インバウンドが増えて汚くなってきた日本と遜色ないレベルだったよ。
日本の百貨店やホテル並みのところはさすがにないけど、汚くても日本の雑居ビルの居酒屋やカラオケレベルなかんじ(…伝わる?)
たまに便座拭いてから使いたいわーってところもあったから除菌ウェットティッシュは持って行ってよかった!
街中のゴミはそんなに気にならなかったけど、ちょっと大きめの公園に行くと、鳥のものと思われる緑色の糞がすごかった…
スオメンリンナでも、シベリウス公園、カイヴォプイスト公園でも、同じ鳥がたくさん歩いてて、一面糞だらけだったーー
きっと自然のものはほっとく感じなんだろうなと思った。
犬の糞と違ってにおいはほとんど感じないからよかったけど。
やっぱり日本って貧しいんだな…って実感した
「海外旅行に行く日本人(アウトバウンド)」より「訪日外国人(インバウンド)」が圧倒的に多くなってしまった昨今、世界的な物価高の中、日本だけは給与が30年以上横ばいというニュースもみたりで、日本って貧しくなったんだなと思ってはいた。
けどフィンランドに行って、より実感したわー。
例えば、マリメッコ!さすが地元だけあって、ヘルシンキを歩いていると、ウニッコのTシャツやニットを着ている人もたくさんいるし、バッグを使っている人も多かった。
たしかにかわいいのだけど、お店でお値段を見ると、ワンピースは250-300€が多い(1€=170円で計算すると42500円~51000円!)
バッグもナイロンの小さめのショルダーバッグでも150€(約2.5万円)、革のになると300€超え(5-6万円)
うーーーん、普段数千円の服とバッグの私にとっては、旅先といえど簡単に手を出せるかんじではない。。
なんでみんなそんな気軽に身に着けられてるのーー??と思ったから、ChatGPTに聞いてみたら、平均年収が日本の倍近い。。
半額と考えたら、たしかに質がいいしたまには買っちゃお!ってなるなぁと思った。
円安だし、なんでも高いなぁ…と感じてしまったけど、買い物する時は、脳内に残っていた益田ミリさんの言葉に背中を押された(笑)
「考えるな、感じろ!安いと感じたら買うのだ。」とか
「うちの食卓に合うだろうか?いや、そこは関係ない。アウトレットなのだ。「お得だった~」と、喜びながら普段使いすればいいのだ。」とか。
(私が好きで何度も呼んでいる「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」益田ミリ著より)
もっと買ってくればよかった~の後悔はたくさんあるけど、とりあえず「この子は連れて帰ろう!」とピンときたものは基本買えたからよかったー!
さすがに長くなってきたから、フィンランドで食べておいしかったものや買ってよかったもの、感動した観光地、がっかりしたことなどは、別記事にまとめようと思う~













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